『HUNTER×HUNTER』考察 / No.074「9月1日③」のヒソカの挿絵について
こんにちわ!きなこです(⌒∇⌒)
今回は『HUNTER×HUNTER』の「とあるヒソカの挿絵」の意味について考えていきたいと思います。 9巻の74話「9月1日③」のクロロとウボォーギンの会話のシーンです。マフィアの地下競売を襲撃した際、目当ての品物が無かったことに疑問を感じたウボォーギンはクロロに「オレ達の中に背信者(ユダ)がいるぜ」と幻影旅団とマフィアとの間に内通者がいることを話します。
それに対し団長クロロは「いないよ そんな奴は」「それにオレの考えじゃユダは裏切り者じゃない」と内通者がいる可能性を否定します。続けてクロロは「マフィアにオレ達を売って「そいつ」は何を得るんだ?」「金か?名誉か?地位か?」と話します。その次のコマに移る間に意味深な「ヒソカの目」が入り、「それで満足したと思えるような奴がオレ達の中に本当にいるのか?」というクロロの吹き出しに若干、そのコマが被っています。
この不気味なヒソカの眼差し。その意味について普通に考えれば、ヒソカがクラピカと繋がっており幻影旅団にとって紛れもない「内通者であること」の暗示と、これから本格的にクラピカと会い「内通者」となるヒソカがクロロの真意を探りながら興味深く聞いてる様に思えます。
しかしよく見ると・・・「それで満足したと思えるような奴がオレ達の中に本当にいるのか?」と話すクロロは上のコマのヒソカと目を合わせて言っている様に見えます。もしかしたらクロロはウボォーギンとの会話を通してヒソカに「バカなマネはやめておけ」と諭しているのかもしれません。
後の天空闘技場でのヒソカVSクロロ戦で、クロロはヒソカに自分が戦闘時に使う能力を全て開示し、「挑発するわけではなく100%オレが勝つ」「それでも続けるか?」と話す。まるで、出来ればヒソカを殺したくないと言っているようなものです。
ちなみに同じく9巻の「No.076「9月1日⑤」」ではさっそくヒソカはクラピカに会いに行こうとします。それに対してクロロは「………悪巧みか?ヒソカ」とこの表情です。まるで教師が生徒を見守る姿勢ですね。まるでパリストンという危険人物をあえて副会長にして、自分の側においていたネテロ会長のようです。要するにクロロは「ヒソカ」を「面白い人物」だと感じていた節があります。
今は真逆で、シャルナークとコルトピを殺したヒソカにブチ切れてますが笑
まとめとして、ヒソカはクロロを狙い、クロロは何かを企むヒソカを面白がる。という作中最強な2人の絶妙な関係。それが始めて絵として表現されたシーンが、この74話「9月1日③」だと思います。
ではまたッ!^_^