『HUNTER×HUNTER』考察 / カキン帝国とカイトの関係

©「HUNTER×HUNTER冨樫義博集英社

 

こんにちわ!きなこです。

 

今回は作者の冨樫義博氏によるTwitter開設で、約3年ぶりの連載再開が噂されている「HUNTER×HUNTER」の考察を行います。テーマはカイトと現在の「暗黒大陸編」に登場しているカキン帝国との関係を探ります。

 

実は「カキン帝国」というワードは作中で「暗黒大陸編」より前の「キメラアント編」の冒頭にあたる部分で既に登場しています。それが18巻の186話のこのシーン。

 

©「HUNTER×HUNTER冨樫義博集英社

 

「ここで何してるの?」というゴンの問いかけに対してカイトは「生物調査さ カキン国に依頼されてな」「新種の発見と生物調査が主な仕事だ」と語っています。当時は気にも留めていなかったのですが、カイトが生物調査をカキンに依頼されていたという事実がこのページで明かされています。

 

HUNTER×HUNTER」の世界で「暗黒大陸」というのは人類のタブーとされている場所。Ⅴ5(近代5大陸)は人類への災いを恐れて、各国で不可侵条約を締結し、事実上の暗黒大陸への渡航を禁止している。国としての歴史が他国より浅いカキン帝国は、Ⅴ5に加盟せず、非公式に5回もの調査団による暗黒大陸への渡航を行っていた。そして32巻の340話で満を辞して、一般人と共に暗黒大陸への大規模な調査を行うことを世界に先駆けて発表しました。

 

もし人類が暗黒大陸に進出せずとも、何かしらのキメラアント等の外来種暗黒大陸から漂着して、人類に危害を及ぼせば、カキン帝国はうやむやにしていた不可侵条約を、V5 から再度、締結を求められる可能性があります。そうなれば暗黒大陸開拓の「先駆者」という肩書をカキン帝国は名乗れなくなる。というわけで、カキン帝国はあらかじめカイト等の優秀なフリーのハンターに生物調査を依頼し、進出の機会を伺っていた可能性があります。

その証拠に、カキン帝国はキメラアントの一件が収束したのを見計らったかの様に暗黒大陸への進出を発表しました。また、生物調査をハンターに依頼することで、暗黒大陸からの外来種の情報が手に入るし、同時に駆除までしてくれるのですからカキン帝国にとってハンターほど都合の良い人材はいないというわけです。もしカイトがピトーに殺害されていなかったらキメラアントとの戦いに加わり、その最中に「仕事」としてカキン帝国に外来種の情報を送り人類の暗黒大陸進出を速めていたかもしれません。あるいはその全てを理解した上でカイトはカキン帝国の依頼を引き受け、「いずれは暗黒大陸へ」と夢想家のジンの様に考えていたのかもしれないですね。

 

カイトの「暗黒大陸編」での活躍を見たかったです。・・・いや、見れるかも!!だってカイトは今、転生して生きてますもんね!!いや~楽しみです!早く連載再開してほしいです。

 

ではまたッ!!